小説や漫画などの本やそれに関連するものの感想場所。加えて最近の傾向は、映画尽くし……。
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Fieblia

Author:Fieblia
気がつくと一冊また一冊と本を買ってしまう活字中毒人間、本の虫。しかも漫画も大好きだから始末に終えない。その上、最近はゲームに映画にとますますいろんなものに金費やしてます……。

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CDドラマ『彩雲国物語 第二巻 黄金の約束』
B000B63GLSドラマCD 彩雲国物語 第二巻 黄金の約束
イメージ・アルバム 桑島法子 関智一
ジェネオン エンタテインメント 2005-12-22

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【あらすじ】
夏本番の彩雲国の朝廷。いつもよりも恐ろしく暑い夏であったために
夏バテと超過勤務により官吏の大多数が次々と倒れていった。

後宮から退き市井に混じり生活を送っていた紅秀麗は、
ある日行き倒れのヒゲの熊男を拾う。
実はその男――燕青は静蘭の昔を知る知り合いだった。

そして、いつものようにご飯を食べに来た絳攸と楸瑛は秀麗にある話を持ちかける。
人手不足の外朝で働かないかという話だった。
もちろん格好は少女の格好ではなく少年の格好で。

一つ返事でその仕事を引きうけた秀麗だったが――――。

× × × × ×
【感想】
とりあえず主要主要人物キャラを演じる声優さんは知っている人ばかりだったので、
こんな感じかなぁと想像はついてましたが……。
前作から登場してる人は同じ声だしまあ、いいか、と。

今回は、浪燕青がとうじょー!!イエーイ!! 藤原啓治さんだぁ♪
泰王っぽいのかヒューズっぽいのかレノっぽいのか。
そしたら結構に軽い感じのノリの兄ちゃんになってました。
ううーん、もっと渋くてもよかったような……??

黄奇人。怪人仮面男(笑)速水奨さんか……。甘い声だねぇ。

紅黎深。変なおじさん。井上和彦さん、のりのりな明るいおじさん登場。

そして“茶州の禿鷹”
作者があとがきでこの二人がはっちゃけているとあったけど、
確かにはっちゃけていて楽しすぎです。二人で漫才しているようなしゃべくり。
絶対一番の聴き所!!!!

音があると違うなぁ……。
アニメ化するってことですが、この声なら良いかなぁ。
アニメで怖いのはイラストだけですからねぇ。


『初回特典 夏とおにぎりと黄金の誓い』↓
かるーく感想を。

燕青の視点のお話。
おちゃらけと真面目の混じりあった大人な男だなぁ、と。
何故、燕青が文官になろうとしたのか。
きっと小さい頃は末っ子で可愛かったんだろうなぁ。
ま、今はごつくでかい兄ちゃんだけど~。

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【2005.12.26】 CDドラマ感想 // COMMENT(0)
『これがワタシたちのDVDベストセレクション70』
4861272181これがワタシたちのDVDベストセレクション70
マッグガーデン
マッグガーデン 2005-11-29

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【内容】
上の写真には載ってないですが、帯がついていたので丸々引用します↓

男子禁制!?
友情・兄弟・ライバル…などなど
乙女のためのオトコの映画
70タイトルレビュー&イラスト収録!
オール書き下ろしイラストつき!!


だ、そうですよ~!!(なるべく本物に近づけてみた……うざくなったが) 
この文句のついた手書き風味の帯が面白くて買ったのでした。

× × × × ×
【感想】
……映画ってそういう風に観るもんだったんだ。

と思わず間違った解釈をしてしまうところでした。
いや、間違ってはいないかもしれないけれど、
特になぁ……あまりに“男同士男同士”っていう感想だから
思わず笑いがこみ上げてくるような……。

見ようと思えるような映画はあったわけですが。

要は、『カッコよい面白いこんな見所満載だよ~!!!!!!』
ということが腐女子と呼ばれる人種の視点から描かれている、と。
そういうことなわけですよ。……たぶん。

乙女センサーが反応したり、
ハートがキュンキュンなったり、
妄想暴走炸裂大爆発するものばかりが載っているらしいので、
何かしらそういう映画をお探しの方にはかなりもってこいの一冊でしょう。

(*そんななかに『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』が載っていたのには笑えた。
まあ、確かにスネイプ先生の『夫婦喧嘩』発言とかあったし
ルーピンを必死に抱きしめて止めるシリウスとかを、
そういう視点で見れば「なるほど」ですよ。はっはっはっ。)
【2005.12.20】 読書・一般 // COMMENT(0)
J.K.ローリング『ハリーポッターと不死鳥の騎士団』
4915512517ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団(5)
J. K. ローリング J. K. Rowling 松岡 佑子
静山社 2004-09-01

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【あらすじ】
ホグワーツ魔法学校の5年生になるハリー。
彼は夏休みをまた極悪条件のダーズリー一家の元で過ごしていた。
ヴォルデモードが復活したのに誰も何も言ってこない毎日。
鬱々と苛々と毎日を過ごすハリーの前に吸魂鬼が現れた。
魔法を使わざるを得なくなったハリーは退学の危機に!?

次第に秘密裏に活発になるヴォルデモードの行動に
『不死鳥の騎士団』が動き出し、ハリーも騎士団に救出される。

辛くも退学の危機から逃れ新学期を迎えることになったハリーだったが、
『闇の魔術に対する防衛術』の先生・アンブリッジに目の敵にされたり、
変な夢を見るようになったりと学校に来ても気分が晴れないことばかりで―――。

× × × × ×
【感想】
この物語は奇数巻が面白いなぁという思いがあります。
がしかし、この巻に関しては買って読んで以来初めての再読だったりします。
初めて読んだときラスト付近にいろいろと衝撃があったので、
さあ再び本を開いて読もう! という気になれなかったのですが
映画第4弾も見終え、映画第5弾のキャスティングもきこえ始め、
その上『混血のプリンス』の発売日も決定したので、「じゃあ、再び読んでみよう」と。


以下、壊れまくってますのでご注意を。
しかも内容が前後左右(?)に乱れています。


「あれ? やばい、面白いぞ、これ」と真っ先に思ってみたり。
実際過去読んだときのことを全くといっても覚えてませんでした。
“スネイプの最悪の記憶”“ベールの彼方に”
の部分はものすごく覚えていたのですが。
なので、ハリーの真実を知らされずただ鬱々としている気持ちとか、
せっかくのシリウスからの忠告の手紙にさえも
『あんたにだけは言われたかないね』(とは実際には言ってないけど)
というようなやさぐれた感想をいっていたのとか、
ものすごく新鮮な気持ちで読みました。
っつーか、シリウス、名付け親の威厳なし……。

今回の見所はやはり“不死鳥の騎士団”の団員たちでしょうか。
黒人のキングズリーがもう一度読んだら異様にカッコよかった。
そうか、前回は先を急ぎすぎて人物描写なんてかっ飛ばしてたからだ。
そして、七変化のトンクス
この人可愛いぞ。ドジだが明るくて、しかもシリウスの親戚ですか。
シリウスが好きだった従姉の子ども。
それすらも覚えていないあたり、ろくに読んでいなかったわけね……。
ええ、マルフォイと親戚すら覚えてなかったし。
新キャラ・ルーナでさえも誰だっけ? でした。

なにより、もう一度読んで親世代に萌えました!!!
……“萌え”の言葉の定義がいまいちわからないけど多分こういうことだろうと。
もともと三巻あたりのスネイプ先生の乱れっぷりから
よほどのワルであろうことは推測できていましたが、
あそこまで凄いと高慢ちきの人非人ですな、ジェームズ&シリウス
しかし、今の子どもたちに高慢ちきって通じるのか??
ああいうふうに性格歪みまくってる上に口がかなり悪いのに、
シリウスの一人称が“僕”なのに気がつき爆笑。
さすが高貴なる由緒正しきブラック家のお坊ちゃん。
ジェームズに関しては、ハリーが似ていると散々言われていて
ハリーが自分のことを“僕”と言っていたので違和感無かったですが。
あと、リリー――聖母の花だしハリーを愛で包んでいるので聖母のイメージでした。
この巻でその印象はますます強くなりました。マドンナ・リリーってやつですね。
ああ、ますますスネイプ先生が憐れでなりません。
自分の中で一段とかわいそうな人度合いが増しました。
一巻・二巻と嫌いなキャラだったスネイプ先生の株が挙がったのも
三巻目であまりに可哀想な人だと気がついたからでした。
こういう人は嫌いじゃないです。それどころか好きです。
ちなみに自分が一番好きなキャラはルーピン先生です。
あしからず。

とまあ、愛が溢れ暴走しだした『不死鳥の騎士団』。
子世代はどこに?? というほどに後半親世代に目が眩んでました。

……まだ書き足りない気分ですが、
一体どこまで続くのか自分でもわからないのでひとまずはここで終了します。
物足りない気分はどっかにイラストにでもしておこうと思います。

今回読み返しての教訓:
『混血のプリンス』はゆっくりじっくり読むぞ~!!!
【2005.12.19】 読書・YA&児童書 // COMMENT(0)
宮部みゆき『ステップファザー・ステップ』
4061487027ステップファザー・ステップ 屋根から落ちてきたお父さん 講談社青い鳥文庫
宮部 みゆき
講談社 2005-10-15

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【あらすじ】
落雷にあって屋根から落っこちた泥棒がであったのは中学生の双子の兄弟。
大怪我をした彼はお神酒どっくりのようにそっくりな哲と直に指紋をとられ、
「またムショに入るの、イヤじゃない?」とそれぞれに駆け落ちしてしまった両親の代わりに、
『お父さん』になって欲しいと(半ば脅され)頼まれた。

そこから始まった奇妙な親子(?)関係の三人を巻き込んで、
彼らの周囲におこるいろいろな不思議な事件や出来事を
『お父さん』を中心に謎に挑んで解決していく……。

心温まる短編連作作品集。

× × × × ×
【感想】
児童書コーナーにはよくふらふら入り込みます。
会社帰りに本屋によるとほとんど人がいないために
(23時以降だからですが)My独占立ち読みコーナーになっていたり。

ふらりと立ち寄って『地獄堂霊界通信』を立ち読みしていたときに、
可愛い表紙に心惹かれてふと手に取ったのが
この『ステップファザー・ステップ』でした。

「何ぃ!! もしや新たなお話ではあるまいか!!」
うきうきしつつ買って帰って本を読み始めて気がつきました。
これって再録作品やん!! なんせ文庫版持ってますからねぇ……。
しかも、子供向けにしたために一話減ってます。
“ワンナイト・スタンド”が。
この話の“一卵性ソーセージ”の話題が好きだったのに残念。
ただ、なんといってもお話の雰囲気とイラストがかなりあってます。
自分がイラストに惹かれたという贔屓目もあるかと思いますが。(笑)
子ども用と大人用とに一家に二冊あってもよろしいかと。
ま、そうことでご注意を。

この話は双子のキャラクターが面白い。
ありえない二人。二人で一人とはよく言ったものだ。
そして、“お父さん”。
泥棒の視点から描かれているから感情が良くわかる。
初めは嫌々“お父さん”をやっていたのに
だんだんと自然にお父さんやっていくさまがすごく良いなぁ、と。

ミステリの要素もあるぶん緊張感もあるけれど、
それよりもほのぼのとした暖かい雰囲気に心が癒されます。

“お父さん”の知り合いも面白い人揃いだし。
(って、二人しか出てきませんが)
<画聖>に柳瀬の親父さんは出てくるだけで楽しいぞ。
ミルキー・ウェイの『らりほー』に受けました。



……もしも、続きがでるのなら読んでみたいものです。
【2005.12.18】 読書・YA&児童書 // COMMENT(2)
椹野 道流 『秘密のクラブへようこそ!』
409421514X秘密のクラブへようこそ!
椹野 道流 ひだか なみ
小学館 2004-12-24

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【あらすじ】
由緒正しい名門校・私立英聖高校にはE組という「特待生クラス」がある。
毎年「一芸に秀で、品格のある優秀な人材」の20人のみが選抜される場所である。

アーチェリーでこのクラスに入った藤堂要平は入学式に一人の少年と出会う。
一見可愛らしい他特に特徴の無いこの少年――白瀬真透の笑顔は
感情の起伏の少ない要平の心を乱すのに十分だった。
戸惑いを覚えながらも要平は懐いてきた真透と一緒に行動を共にすることに。

ある日二人は学校の裏庭で何故か魔物に襲われてしまう。
それが秘密のクラブへの入部試験で――。

× × × × ×
【感想】
実は二巻目の『秘密クラブ、平安の都へ!』の表紙に惹かれたのでした。
なんたって平安装束に身を包んだ少年少女が楽しそうに戯れていたので。
いやぁ、気になって気になって気になって。
でも実は二巻と知って一巻目から読んでみようと。

しかーし!!
まだこの巻は物語のプロローグにすぎないものでした。
だからいまいちはじけ切れませんでした。残念。
主要人物キャラの紹介をしている感じかな。
茶道家元の息子で茶道部の部長である筋骨隆々の波多野研吾。
かっこいい兄ちゃん、頼れる兄ちゃん。
その妹でおきゃんな(って死語か)、いや、きゃぴきゃぴな(これも死語か?!)、
まあ、とにかく可愛く元気で足技の得意な絢乃。
生物教師の中条征己。
えっと、眼鏡。あとは首に蛇。
絢乃にまとわりつかれてたりしていて思いっきり毒舌家な先生。

で、今回人間の姿ですらなく活躍もしていない哀れな理事長。

まだまだ自分たちの力がわかりきっていないあらすじの主人公のお二人さん。
まあ、友情ですが。この話でそれ以上にはならないことを祈る。
(最近のパレット文庫が手に取りにくい理由だもんなぁ……)
何かしらの力(浄化か?)を持っているようですが、まだはっきりしていない。
一体今後どうなっていくのか。
初めにも書きましたが一冊丸ごとキャラ説明と今後の伏線で終わってますね。

ただ、小野篁が何かしら関わっているらしいこのお話。
昨今の陰陽師ブームの中でこの人を持ってくるとは!

次の巻で、題名からも想像ができますが、
平安時代に行って何かしらの進展を見せるであろうことがわかるので、
(あとがきにも小野篁氏が出てくるとあるし)
次を楽しみにしましょう。
村山早紀『魔法少女マリリン 青い石の伝説』
4876920974青い石の伝説―魔法少女マリリン
村山 早紀
教育画劇 1995-08

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【あらすじ】
魔法学校に通う十二歳の少女マリリンは夏休みを利用して、
冒険者の集う伝説の都――王都アルシャンにやってきた。
商人にしたがる母親に秘密のうちに冒険をして、
“万年五級”の汚名を返上するために。

その街でマリリンはちんぴらにからまれた一人のおじいさんを助けた。
そこで出会ったのは個性的な冒険者たち。
怪力の吟遊詩人、異国の剣を操る女剣士に、暗い笑顔の僧侶。
そして、幼い頃に亡くなった父に似た青年。

その出会いはある伝説に彩られた冒険への誘いだった。

残された思い、あきらめない心。魔法少女初登場!

× × × × ×
【感想】
「一番好きな児童書は?」と言われたらこの本をあげます。

自分の夢は冒険者。
でも、商人のお母さんは後を継がせたいと言っている。
魔法の腕は下のほうのの五級。
でもまぐれで上手くいった魔法の威力は一級もの!
だからこっそり冒険をしてお母さんの知らない間に既成事実を作ってしまおう。
危機感があれば魔法の腕も向上するに違いない!!

こんな可愛い、というかちょっと甘い考えのお嬢さんが主人公。
この子が頑張る頑張る。
周囲の大人のサポートがある中で一生懸命前に進むのです。
その姿にページを繰る手も早まるってもんです。

児童書と言っても結構内容はシビアなもの。

幼くなくなった女王、約束を守れずに死んだ剣士、悲しみにくれる竜。
その背景には戦乱があり、それは友を遠くに追いやり人の間を裂いていく。
ただ、心までは裂くことはできていない。心を裂くのは悲しみだけ。

そして、“悪の王”と呼ばれる男の存在。
華やかなアルシャンの影の王――ドルテス。
彼の正体は名前が出て時点でわかるわけですが……。
以前友人にこの話の説明をしたときに「そりゃ、ほんとに児童書かい?」
と言われてしまったような生い立ちを持っております。
悪人であり、あっさり人も殺せるような人ですが、飄々としつつもどこか物悲しげで。
登場シーンは短いですがものすごいインパクトを持って心に残ります。

マリリンの仲間になる冒険者たちもそれはそれは個性的なメンバーで、
全員とてもまっすぐで気持ちのいい連中が揃ってます。

“今の力で精一杯やる”“自分のいまの力を出し切って行動する”
それは当たり前のことだけど、単純なことだけど難しいこと。
ただそれを子供向けの簡単な言葉で書かれているからこそ、
余計にストレートにそのままに心に入ってきます。

力を抜いてちょっと気楽に、でも中身のある本が読みたい人にオススメです。
【2005.12.16】 読書・YA&児童書 // COMMENT(0)
日明恩『鎮火報 Fire's Out』
4061824473鎮火報
日明 恩
講談社 2005-09-06

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【あらすじ】
親父のような熱血消防士なんぞになりたかねぇ。

そう思いつつも気づけば新米消防士をやっている大山雄大。
面倒くさがりでありながらも生真面目さと反骨精神が相まって
やはり気がつけば外国人を襲う連続放火事件の渦中に飛び込んでいた。

火災の原因究明にあれやこれやと奔走するうちに、
だんだんと自分の今いる立場や消防士という仕事、
それに対する自分の本当の気持ちが見えてきて―――――。

事件の真相に迫る新米消防士の成長物語。

× × × × ×
【感想】
主人公・雄大はどこにでもいそうな青年である。
ま、表面上は熱血に対して気だるさを感じている若者、
って――私も同年代ではありますが。
熱を持って仕事に取り組む諸先輩方の姿勢を見ては
うんざりだのなんだの言いながらの主人公の行動は……
お前もかなり熱血やんか!!

「親父のようにはなりたくない」
雄大のこの思いが、自分の消防士としての熱を封じていたんでしょう。
ただ、抑えきれてません。
端々にあっちい思いがほとばしってます。
で、一生懸命に嘯くわけです。
「消防士なんていつでもやめられる。早く日勤になってやる」

その雄大の消防士になってしまった理由が、仁藤という存在。
仁藤と雄大の関係が楽しくて楽しくて、
この本と一ヶ月ベッドを共に過ごしました。

仁藤は交通事故で死に掛けたところ雄大の親父に助けられたという過去を持つ。
美形らしい。
ただその表現を意識しなくても、行動がマニュアル的でありながらも
どこか感じさせる物悲しさで十分だった。
ええ、放っておけないような美形の出来上がりです。
しかもこのお話の影の主人公です。

実はその過去の交通事故には隠された真実と言うものがあるのだけれど……。

それを雄大が知り、最後に仁藤に声をかける場面で、
不覚にも感動してしまった。胸にじんわりと暖かいものが。
自分を戒め責める男が“癒しと赦し”を得られた瞬間の笑顔……。

全ては表の主人公・雄大のからりとした気持ちのいい性格があるからこそ。
彼の前を向きまくりの性格から起こる気持ちのいいお話なのです。
落ち込んだときにも良い薬になってます。
寝る前の寝物語。またしばらくベッドの隅に置いておきそうです(笑
【2005.12.15】 読書・一般 // COMMENT(1)
『生協の白石さん』
4062131676生協の白石さん
白石 昌則 東京農工大学の学生の皆さん
講談社 2005-11-03

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【内容】
書かんでもいいような気もするが一応内容も書いておく。

東京農工大学生協の「ひとことカード」でかわされた、
担当者の白石さんと学生とのほのぼのほんわかした交流録。

× × × × ×
【感想】
突発的に本を買うことは確かにままあるもの。
それでも「どうしようか」と悩む時間が微量ながらに存在するものでもある。

この『生協の白石さん』は別に買うつもりではなかったのでした。
ただ、目当ての本が何故か無かったので、
(電撃文庫の品揃えをもっとよくしろや~!! 『空鐘』の新刊……)
くさくさしている気分でふらりふらりとしていたら
何故かふと目に入ってしまったのが運のつき。

「そいや、トクダネで特集組んでたよな~」と思いつつ、
手にとってぺらりぺらりとめくりつつ、手の止まった先にあったのは

生協への質問・意見・要望
サイヤ人はひん死になるとパワーアップするので大丈夫です
[所属]--- [お名前]べジータ』
生協からのお答え
<前略>
べジータさんは怖い人のようにお見受けしますが、
このようなお声をお寄せいただくなんて、
すっかりまるくなりましたね
<後略>
[担当]白石』
(参照:『生協の白石さん』1の章 ひとこと4 P.17)

このやり取りを見た途端、「あ、もう駄目だ。やられた」とものすごく感じ、
気がつくと本を握り締めてレジの前に立ってました。
だって、「まるくなりましたね」ですよ。
頭の中にあのべジータが浮かんで、で、目の前に「まるくなりましたね」の文字が!!!
もう駄目でした。買うしかないってなもんですよ。

おかしいなあ。こんなはずではなかったのに。

おいおいこんな質問まであるの??
というようなときでも真面目に? というか真剣に?
というか小粋な対応なさっているところに懐の広さを感じますね。

だからこそユーモアに溢れたその答えに、
どこかほんわかと柔らかく気持ちの良い心地がするのでしょう。

きっと今日もナイスな回答が生まれているんでしょうね~。
そう思うと農工大の学生が羨ましいものです。(笑
【2005.12.14】 読書・一般 // COMMENT(0)
映画『あらしのよるに』
見てきました、映画『あらしのよるに』を。
原作は『ふぶきのあした』までしか読んでいなかったので、
どうなるんだろうか、と思いつつ始まりを待ってました。
以下感想の羅列。思ったことを次々に。

・音楽がとても綺麗だった。映像も綺麗だったのでとても合っていた。
 EDはちょっと微妙だったが。
 (aikoが嫌いなわけでなく、自分にとってではありますが、
 微妙に明るい曲調が余韻を味わうのには合わなかっただけ)

・ガブはすごく良かった。中村獅堂さんの声がぴったりで。
・メイは、初めかなり違和感がありました。ええ! こ、こんな声??
 とか思ってしまいました。最後には慣れましたが……。
 ごめんなさい、成宮寛貴さん。
・かっこよかったのはギロ。かっこよすぎだよ、親分。
 一番オオカミしてたし、声だってついつい
 「付き従いますぜ、だんなぁ!!」と思ったくらいに。
・でも、こっそり一人喜んだのは山寺さんが出ていた事。
 声優の中で一番好きなのは彼だからです。

それはさておき。
内容は読んだことのない『まんげつのよるに』まで話がつながっていました。

・可愛かった。特にメイはガブじゃなくても食べちゃいたいくらいに。
 歩く後姿が、まるでいろいろと誘っているかのように映るのは無理もない。
 じゅるり。
・ただ、こういう友愛ものっていいなぁ。彼らは友達。

・『ふぶきのあした』のイメージでガブがメイを守るシーンを見ていたら……。
 おお。なんか決闘してる。あれ? ここって上からガブが一直線なイメージが。
 私はここの部分はどうも絵本の表現の方が好きなようで。

・「緑の森はあったんだ!」の部分は涙なしでは見れなかった。
 メイ、ガブはね……と感動は最高潮。

とまあ、他にも見ている最中はいろいろ思っていたんだけどなあ。
気がついたらハッピーエンドで、これもこれでありかな? と。
ただ、少々蛇足感は否めなかったけど。
でも満足できました。ぎすぎすした気持ちに優しい風が吹き込みました。



そんなこんなで、帰りには『小説・あらしのよる』を買ってみたりして。
【2005.12.13】 映画感想 // COMMENT(2)
きむらゆういち『小説 あらしのよるに』
4093876193小説 あらしのよるに
きむら ゆういち
小学館 2005-12

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【あらすじ】
雷の鳴り響くある日の嵐の夜。
二匹の動物は嵐を避けるために壊れかけた小屋に逃げ込んだ。
一匹はヤギ、もう一匹はオオカミ。
互いの姿もわからぬ暗闇の中で出会ったヤギのメイとオオカミのガブは
話をするうちに仲良くなっていった。
再び小屋の前で会う約束をした二匹は
「嵐の夜に」という合言葉を決めてその場を後にした。

翌日の白昼の下、約束の場所で互いの正体を知って――――。

× × × × ×

【感想】
絵本はまだ『ふぶきのあした』までしか読んでいなかったので、
「こういう終わり方になったんだ!!」と少し吃驚しつつも嬉しかった。

ただ、「あれ? メイってこんなに女の子女の子してたっけ??」
と思いつつ読み進めていきました。

内容は絵本『あらしのよるに』から『まんげつのよるに』まで。
ただ、互いの内面もいろいろと描かれている。
絵本だと削っていた部分を付け加えたことで物語に深みが増している。

ちなみに映画を見た後で読んだために、
よけいにメイの女の子っぽい表現に違和感が……。
男同士として読むと友愛、男女として読むと恋愛。
全然違うものですね……前者の方が私は好みですが。
小説は後者的な部分が多く、まるでロミオとジュリエットでした。

最後まで読むとそうとは言い切れませんが。

絵本・小説・映画といろいろ形を変えてどんどん世界を広げてますね。
漫画も出るようですし。(絵柄がかなーり可愛らしい)
好きな場面とか、表現とか伝え方はそれぞれ違っているので、
人によっては好き嫌いもあるでしょう。
私はガブがメイを守るためにオオカミの群れに立ち向かうシーンは
絵本の表現が好きでした。
まるで弾丸のようで、雪崩をも味方につけたようで。

ただどの話にも優しさに満ちていて、そして同時にどこか悲しい。
でもとても暖かい。

心がほんわかとそしてしんみりとなれますね。
【2005.12.13】 読書・一般 // COMMENT(0)
村田栞『シェオル・レジーナ 魂の捜索人』
4044510016シェオル・レジーナ 魂の捜索人
村田 栞
角川書店 2005-06-30

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【あらすじ】
舞台は16世紀初頭。ヨーロッパ全土で魔女狩りの嵐が吹き荒れていた時代。

ヘッセン方伯ブラバンド家の御曹司であるシオンは
妖霊を見る力があるにもかかわらず超がつくほどの臆病者だった。
そのため妖霊を見るたびに騒ぎ立て、『悪魔の下僕か悪魔憑きか』
という噂が立ってしまった。
そのためにシオンは女だてらに“魂の捜索人”という祭司を務める
修道女・ファティマに弟子入りすることに。

気高く美しくファティマ、そしてファティマの使い魔である堕天使のグランディエ。

二人と出会ったことでシオンは天地創造にも通じる
とてつもない運命へと巻き込まれてしまい――――?

× × × × ×

【感想】
こういったなんちゃって聖書の世界は結構好きだったりします。
なまじキリスト者でもないくせに6年(いや10年か?)もの間、
聖書の中身に触れていたことで多少のことはわかってたりします。
その影響で天使についてもいろいろ調べてみていたので、
入って行きやすい世界ではありました。
ま、ただ「ドイツで中世なのに、あんな修道女はねぇだろ」
とファティマのイラストを見て、内容を読んだときに激しく思いました。
あんなのは見つかった時点で異端審問にかけられて火炙りでしょう。

そこはそれ、フィクションですから。

“暁の天使”さんとか、原罪は何故生まれたのかとか、
聖書でも天地創造の根本に関わるお話が各所にちりばめられていました。
どちらかというと、聖書自体ではなく俗説を膨らませて、といった感じでしょうか。
どうも天使というと『天使禁猟区』という漫画のイメージが強すぎて、
グランディエの正体をあの天使だろうなと見てはいるのですが……。
思わず首を傾げてしまいます。凄まじく天使というより堕天使的な天使ばかりだった
あの漫画の中では好きだったキャラだったので……ふぅむ。
グランディエはグランディエで好きなんですが。
つい応援したくなる不幸体質。

あと山羊頭さんも素敵ですね。
いかにも悪魔です、といった風情で登場しつつも、
どう考えてもこっちの味方だろ的な性格も素敵です。
邪眼を持った天使という時点で誰かもわかりますしね~。

あれ? シオン語ってない……。
主人公なのに影が薄い。それが一番寂しいことですね。可愛いのに。
もっと彼の成長期がみたいものです。
ファティマやグランディエの謎解きが中心だと難しいのだろうか。


続きが気になるお話のひとつです。

グランディエって誰だろう?↓

グランディエはウリエルだと思ってます。
天使に詳しい方ならいくつかのポイントでもって気づきそうですが。
①ウリエルはエデンの園の門を守る天使とされている。
②ウリエルは、745年のローマ教会会議で堕天使として非難されたそうで。
かわいそうに正典に名前が載っていなかったばかりに……。
以上のことからそうだろうな、と。

以上↑
成田良悟『バウワウ!Two Dog Night』
4840225494バウワウ!―Two Dog Night
成田 良悟
メディアワークス 2003-12

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【あらすじ】
佐渡と新潟にかけられた巨大な橋、不況によって放置された巨大な人工島は
不法滞在者や犯罪者など訳ありの人々の集まる巨大無法都市と化していた。

そんな島のそれぞれ反対側の同日同時刻に二人の男が降り立った。
狗木誠一は幼馴染と冒険気分で、戌井隼人は惹きつけられて。

それから数年。
社会から隔絶された無法地帯で二人間違う道を歩み続けた。
狗木は現実から逃げるために虚構の自分をつくる青年となり、
戌井は現実を虚構世界に引き込むことを行い続けていた。

外見、立場さまざまなものは違えど、二人はどこまでも似ていた。
捩れたような反転しているような似かたではあったが、
言うなればその内面はまるで向かい合った鏡のようで。


そうして二人は出会うこととなる。
過去を受け入れそして抗い続ける
街の英雄にして番犬――自警団長・葛原という男を媒介とて…………。

× × × × ×

【感想】
『バッカーノ!』のシリーズから初めて離れた作品でした、発売された当時は。
『越佐大橋シリーズ』第一弾ですね。
「『バッカーノ!』の騒がしい中で太陽きらきらの明るいイメージはどこへいったのか」
と思うほどに、最初は仄かに薄暗~い雰囲気がちょいと嫌だった。
が、この間久々に読み返してみたらすごく面白かった。思わず狗木に共感を感じたくらいに……。

最初は一番の英雄である葛原に意識がいっていたのだが、読み返すうちに「うわっ、ヤバイなぁ」と気になりだしたのは結局のところ一番性根の弱い狗木だった。

人間誰しも逃げ出したいときはある。
それに向かっていける人間にあこがれながらも、どうしても弱い自分に甘えてしまうのも人間である。というか、自分がそういう人間であるわけで。
だからこそ、葛原にカッコよさを感じ、戌井に爽快感さえ覚えたのだと思う。
ただ、それでも狗木に始まって狗木でこのお話が終わることを考えると、これは彼の過去の贖罪の物語といってよいのではないだろうか。だからこそ、初めに読んだときは葛原を追っていたためになんだかしっくりこなくて、空虚な印象を受けたのだろう。

……とかいろいろ書いていて、
「そうか、この話は過去を見つめることで本当の自分を見つめる話だったのか!」
と改めて思ってみたり。そういや、ケリーの過去話も相まって、そんな気がしてきた。
いろんな人の過去が思いが交差しまくって、そうして名も無き人工島に集約されていくわけで。
ま、とにかく三人も主人公格がいるので、
誰に思い入れをして読むかでものすごく印象が変わる物語であることには間違いない。



さあ、貴方は誰を中心に読みますか??
成田良悟『がるぐる! Dancing Beast Night』
4840232334がるぐる!―Dancing beast night (上)
成田 良悟
メディアワークス 2005-12

by G-Tools

【あらすじ】
少年は一人の少女が気になっていた。例え自分が殺人鬼であって、相手が自分を捕らえようとする東区画の護衛部隊の一人であろうとも。

少女は探偵だった。ある日、一人の少年を探す仕事の依頼を受ける。ひょんなことからその少年とすれ違い、そして恋をした。

己を肯定しようとする殺人鬼の少年と、他者を肯定しようとする探偵の少女はそれぞれの思惑の中で動き出す。
全ては目に見えぬ歪んだ演出者の手の内で、まるで打ち捨てられた島を舞台に滑稽なダンスを披露するかのように。

そう役者は揃った。
一度は消えた犬どもも島に舞い戻ってきたたことで全ての獣の暴れる準備は整ったのだ。


また新たな咆哮が島に響き渡る。
舞台の幕開けのベルが鳴るように……………。

× × × × ×

【感想】
『越佐大橋シリーズ』第三弾。しかも、犬猫話完結編だそうで。
しかし、本当に<下>で終わるのか? だって本当に「さあ、お楽しみはこれからだ」と言うところで終わってますよ??

のっけからのそんな心配はさておき。

まず本屋でぺらり見た感想。「お。人物紹介がついている!」
で、左上のイラストを見た瞬間衝撃が走る。「何?この耽美な男は!」

まあ、たいていの場合「自分はまともだ」とか「自分ってとりえが無いのがとりえっていうか」などとのたまう人は決してそんなことは無く、かえって逆である場合が多い。
まさしくそのとおりだった前作までに名のみ出てきていた雨霧八雲。
彼と彼を探す探偵の少女が今回の話の中心でしたが、少女の方はさっと読み飛ばしてしまった……。八雲とその他オールスターに目がいって。

ただ今回ははじけっぷりがいまいちたりなかった。危うく普通(人物の思考が普通じゃないが)の恋愛話になるかと思うくらい雨霧八雲のナズナに対する感情がつらつらつらつら書いてあって、「これ、こういう話なんだ?? これがA BOY MEETS A GIRL?」と思うくらいだった。ま、ばきばきに殺しまくってますが。

他はオールスターで揃いまくって話が進んでいく中、島から消えた犬どもはいつ活躍するのか、ただこれが気になっていたのですが……。

出てきた途端に以下続く!ですか。

作者が体調不良のようだから続きはもうしばらくあとのようだ。


ところでバネ足ジョップリンって?? はてさて一体……
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